Blaszczak J, Wiener S, Plegue M, Shumer D, Shatzer J, Hernandez A. Evaluating the effectiveness of an online curriculum on caring for transgender and nonbinary patients. Med Educ Online. 2024;29:2311481.
背景:トランスジェンダーおよびノンバイナリーヘルス分野における医療者の知識不足は、ケアに対する重大な障壁であり、この分野の研修が不足していることはよく知られている。本研究では、トランスジェンダーとノンバイナリーに関する斬新なオンラインカリキュラムを修了した家庭医レジデントが、ジェンダーを肯定するケアを提供する際の自信と医学的知識がどのように変化したかを検討した。
方法:39名の家庭医レジデントにカリキュラムを修了してもらった。自信の変化は、事前と事後のアンケートにおけるリッカート尺度の得点の差で判定した。医学知識の変化は、新規の多肢選択式試験における試験前後の得点の差を調べることにより評価した。
結果:トランスジェンダーやノンバイナリーの人々に包括的なプライマリ・ケアを提供するために、現在の研修が適切であることに同意したレジデントはわずか7%であった。カリキュラム終了後、参加者の100%が、ホルモン療法を含め、トランスジェンダーやノンバイナリーな人々にプライマリ・ケアを提供することに、少なくとも多少なりとも自信があると感じていた。テスト後の医学知識の平均スコアは、テスト前の結果よりも高い傾向にあった(テスト前の平均(SD)=11.2(1.4) vs. テスト後=14.6(2.8))。
結論:プライマリ・ケアにおけるトランスジェンダーおよびノンバイナリー患者のケアに関するonline, self-directedなカリキュラムは、ジェンダーを肯定するホルモン療法の管理を含め、この分野における自信と知識を高め、この集団のケアに対する障壁を減少させる可能性がある。