医学教育研究者・総合診療医のブログ

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The effectiveness of a transtheoretical model-based smoking cessation intervention for rural smokers: A quasi-experimental longitudinal study (Patient Educ Couns 2024)

Chang YH, Fu CH, Hsu MH, Okoli C, Guo SE. The effectiveness of a transtheoretical model-based smoking cessation intervention for rural smokers: A quasi-experimental longitudinal study. Patient Educ Couns. 2024;122:108136.

背景:喫煙は、予防可能な疾病および死亡の主要な原因であるにもかかわらず、非常に広く蔓延している。本研究では、Transtheoretical Model(TTM)に基づく禁煙(SC)のための心理教育的介入が、地方の喫煙者の知識、SC関連パラメータ、およびTTMの変化段階を通じた進行に及ぼす効果を検討した。

方法:この準実験的研究では、外来クリニックから200人の喫煙者を募集した。比較群は、自己選択バイアスの可能性に対処するため、実験群の前に募集した。構造化質問票を介入前、介入後(3ヵ月)、追跡調査時(6ヵ月)に実施した。

結果:generalised estimation equation modelにより、TTMに基づく介入は参加者のSC知識を有意に増加させ、6ヵ月後の追跡調査までにTTMの段階を経て進歩が改善することが示された。自己効力感、ニコチン依存スコア、1日のタバコ消費量に有意な群間差は認められなかった。

結論:TTMに基づく介入は、SC知識を高め、変化段階を通じた進歩を促進する。しかし、ニコチン依存やタバコの消費には直接影響を与えない。外来では、SCの教育と動機づけのためにTTMに基づくプログラムを採用することができる。期待される効果を検出するには、6ヵ月を超える長い介入期間が必要かもしれない。
このようなTTMに基づくプログラムは、外来患者においてSCの知識と動機づけを促進する可能性がある。変化の段階における患者の状況や経験を理解するためのさらなる研究が必要である。