医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Characterizing the initial effects of the single accreditation system merge on the ophthalmology residency match (Med Educ Online 2024)

Bohler F, Garden A, Santiago CJ, Bohler L, Taranikanti V. Characterizing the initial effects of the single accreditation system merge on the ophthalmology residency match. Med Educ Online. 2024;29:2307124.

背景:2020年、米国オステオパシー協会はその研修プログラムを、卒後医学教育認定評議会(ACGME)の下で1つのシステムに統合した。この移行が眼科のマッチングに与える影響は完全には理解されていない。この研究の目的は、ACGME認定への移行が眼科研修プログラムにおけるMD、DO、およびIMGの代表に及ぼす初期の影響を評価することである。

方法:移行前後のレジデントクラスの眼科研修プログラムのウェブサイトからレジデントのmedical degreeおよびメディカルスクールに関する情報を収集した。さらに、眼科研修プログラムにおけるMDとDOのリーダーシップの比較を分析し、レジデントのデータをさらに層別化して、医学部卒業生ごとに異なる研修プログラム責任者(PD)選好の傾向を明らかにするために、PDのmedical degreeを収集した。

結果:本研究の組み入れ基準を満たした110の研修プログラムにおける915人の眼科レジデントのデータが得られた。これらのプログラムのうち、102がMD主導のアロパシー、1がDO主導のアロパシー、3がMD主導のオステオパシー、4がDO主導のオステオパシーであった。全体として、MDの代表は増加し、DOとIMGの代表は有意ではないが減少した。分析した両クラスにおいて、DOとIMGの代表は不釣り合いに低かった。

結論:ACGME認定への移行は、主に眼科マッチにおけるDOおよびIMG志願者に害を及ぼし、一方でMDに利益をもたらしたように思われる。DO志願者のための保護されたレジデンシー・ポジションの喪失や、オステオパシー眼科レジデンシープログラムの閉鎖などの様々な要因が、このようなオステオパシー代表の減少の原因と思われる。