医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Care in emergencies and disasters: Can it be person-centered? (Patient Educ Couns 2023)

Khorram-Manesh A, Gray L, Goniewicz K, Cocco A, Ranse J, Phattharapornjaroen P, Achour N, Sørensen J, Peyravi M, Hertelendy AJ, Kupietz K, Bergholtz J, Carlström E. Care in emergencies and disasters: Can it be person-centered? Patient Educ Couns. 2023;118:108046.

背景:人・患者を中心としたケアは、世界中の政策立案者の規則や規制に影響を与え、個人のケアを改善することを目的としているが、災害や公衆衛生上の緊急事態の文脈では、代替的な倫理的アプローチとしてこの概念を探求することは不足している。本研究の目的は、緊急事態における多様な倫理的アプローチの利点と課題について、ニュアンスの異なる理解を提供し、患者ケアの向上を図ることである。

方法:デルファイ法の数ラウンドを経て作成された、22の記述からなる調査票を、9カ国の39人の参加者に適用した。参加者のコメントを含むアンケート結果を分析した。

結果:その結果、災害や公衆衛生上の緊急事態の被災者管理において、実践者は多様な倫理的アプローチの組み合わせを選択することが示された。

結論:アプローチの選択は状況と状況に依存し、主に根底にある病因の性質に対応しているようで、後の機会や柔軟なサージ容量が利用可能なときに個別のケアを提供するために多様なアプローチを使用する可能性を生み出す。本研究の成果は、今後、資源が限られた状況下における本人・患者中心のケアにおける倫理的議論を強化し、必要な倫理的・教育的ガイドラインの作成に役立つであろう。