医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Patient/public perceptions on engagement with a medical school: What needs to happen to support authentic and sustained participation (Med Teach 2023)

Towle A, Ong K, Wang L, Kline CC. Patient/public perceptions on engagement with a medical school: What needs to happen to support authentic and sustained participation. Med Teach. 2023 Dec 10:1-8. Epub ahead of print.

背景:医療専門家教育への患者・公衆の参加は増加しつつあるが、依然として断片的で、焦点が絞られており、個人の熱意に依存しており、支援する組織的基盤が不足している。また、より戦略的で正式なアプローチをとる方法について、エビデンスに基づいた実践的なガイダンスはほとんどない。我々は、患者や一般の人々から、メディカルスクールが本格的かつ持続可能な方法でどのように参加できるかを学ぶために、質的調査を実施した。

方法:2022年、我々は患者や地域組織のメンバーを対象に8つのフォーカス・グループを実施した。参加者は、医学教育への参加を可能にし、支援するために何が必要なのか、本格的な参加への障壁、そしてそれらをどのように克服することができるのかについての経験や認識について質問された。録音は文字起こしされ、データは帰納的にコード化された。調査結果の検証のため、要約報告書が参加者に配布された。

結果:フォーカス・グループには、さまざまな視点を代表する38名の参加者が集まった。参加者からは、「参加の呼びかけ」、「参加の準備」、「参加の支援」、「多様性の向上と支援」、「参加の認識」、「組織の賛同と支援」という6つの主要テーマに分類した実践的な提案があった。

結論:個々の指導者は、採用、支援、認知の実践を通じて、本格的な患者参加を促進することができる。資金、政策、インフラを通して参加者を維持し、広げるためには、組織のコミットメントが必要である。