Winkel AF, Gillespie C, Park A, Branzetti J, Cocks P, Greene RE, Zabar S, Triola M. Bridging the Gap from Student to Doctor: Developing Coaches for the Transition to Residency. Med Educ Online. 2023;28:2145103.
背景:教育の連続性の欠如は、レジデンシーの開始時に混乱させる摩擦を生じさせる。この移行を緩和するために、自己管理的学習(Self-Directed Learning)、コンピテンシー開発、プロフェッショナル・アイデンティティ形成を促進するコーチングの利点を活用しているプログラムはほとんどない。本研究の目的は、インターンのためのTransition to Residency Advantage (TRA) プログラムにおいて、教員によるブリッジコーチを養成するプロセスを説明することである。
方法:2020年1月からのFDプログラムの一環として、19名の卒後教員教育者が形成的スキル評価を伴うコーチング研修コースに参加した。アンケート(n=15;79%)およびフォーカスグループ(n=7;37%)を実施し、TRAプログラムのパイロット年度において、トレーニングコースがコーチングスキルに与えた影響、コーチングに対する認識、およびさらなるプログラムの必要性を探った。
結果:教員は、信頼関係の構築、本格的な傾聴、目標設定の支援に関して強いスキルを持っていた。自己発見を促すこと、コーチ主導のアジェンダに従うことについては、より実践的な練習が必要であった。教員は、トレーニングコースがコーチングスキルを身につけるのに役立つと感じた。教員は、コーチとしての新しい役割を受け入れ、他のコーチとの実践の共同体を持つことに感謝している。改善すべき点としては、スキルを練習しフィードバックを受ける機会を増やすこと、TRAプログラムのコーチとの出会いをさらに支援する体制を整えることなどが挙げられた。
結論:このFDプログラムは実現可能であり、参加者にも好評であった。教員は、コーチとしての役割を果たすのに適しており、コーチングの考え方を高く評価していた。卒後医学教育におけるコーチングプログラムを促進するためのニーズとして、十分なスキルの補強とプログラムの構成が挙げられた。