Bohler F, Garden A, Taranikanti V. Analyzing diversity, equity, and inclusion content on dermatology fellowship program websites. Med Educ Online. 2024;29:2347762.
背景:多様性、公平性、包括性(DEI)のイニシアチブは、医学生、レジデント、フェロー、およびアテンディングの間で医師労働力を多様化するための取り組みが増加しているため、医学教育においてますます注目を集めている。プログラムがDEIイニシアチブを改善し、より多様な志願者を惹きつけることができる一つの方法は、卒後医学教育ウェブサイト上のDEIコンテンツである。DEIの内容や普及状況を調査した先行研究によると、皮膚科レジデンシーのウェブサイトにおけるDEIコンテンツのレベルは比較的低く、全プログラムのほぼ3/4がDEIコンテンツを持たなかった。しかし、3つの主要な皮膚科サブスペシャリティ・フェローシップ・プログラムのウェブページに同様の結果が期待できるかどうかは、ほとんど分かっていない: 皮膚病理学、小児皮膚科学、顕微鏡手術と皮膚腫瘍学である。
方法:フェローシップ・プログラムは、Accreditation Council for Graduate Medical Educationのオンライン・データベースを用いて特定された。評価基準は、フェローシップに特化したDEIウェブページ、DEIコミットメント・ステートメント、DEIイニシアティブ(少数者のための夏期研究機会、DEI協議会など)、教育機関のDEIホームページへのリンク、偏見トレーニングに関する情報の5つで、標準化された採点システムで評価された。
結果:全プログラムの平均点は12.5点であった。小児皮膚科のスコアは全専門科の中で最も高く、モース皮膚科のスコアは最も低かった。施設のDEIホームページへのリンクは、収集された全プログラムの42.1%を占め、最も普及している要因であった。一方、偏った研修に関する情報とフェローシップ関連のDEIホームページは、最も普及していない要因であった。
結論:本研究の結果は、すべての皮膚科サブスペシャリティのホームページにおいて、DEIのコンテンツが全体的に不足していることを明らかにし、フェローシップの責任者にとって、プログラムに多様な志願者を惹きつけるためにDEIの取り組みを強化することが、改善可能な領域であることを示すものである。