医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Is time really of the essence? Timeliness of narrative feedback in ophthalmology CBME assessments (Med Teach 2023)

Hanmore T, Moon CC, Curtis R, Hopman W, Baxter S. Is time really of the essence? Timeliness of narrative feedback in ophthalmology CBME assessments. Med Teach. 2023 Nov 1:1-6. Epub ahead of print.

背景:コンピテンシーに基づく医学教育は強力な評価プログラムに依存しており、質の高いコメントはその成功を保証するうえで重要な役割を果たす。本研究の目的は、評価完了の適時性 (timeliness of assessment completion)がフィードバックの質に及ぼす影響を明らかにすることである。

方法:Quality of Assessment for Learning(QuAL)スコアを用いて、2478件の評価を行った。評価には、18名の眼科レジデントについて2017年7月から2020年12月の間に完了したものが含まれた。Spearman correlation, Mann-Whitney U and Kruskal-Wallis testsを使用して、評価完了の適時性に基づくQuALスコアの変動を評価した。

結果:評価完了の適時性は0~299日の範囲であり、平均完了時間は3日であった。4日後、5日後、14日後に行われたフィードバックでは、QuALスコアに統計的に有意な差が認められた。さらに、書面によるコメントがない場合、フィードバックの適時性に有意差がみられた。

結論:本研究は、評価完了の適時性が書面フィードバックの質に影響を及ぼす可能性があることを示した。量と質を最適化するために、文書によるフィードバックは見た後の14日以内に完了すべきである。