医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Feedback that Lands: Exploring How Residents Receive and Judge Feedback During Entrustable Professional Activities (Perspect Med Educ 2023)

Sheikh N, Mehta J, Shah R, Brydges R. Feedback that Lands: Exploring How Residents Receive and Judge Feedback During Entrustable Professional Activities. Perspect Med Educ. 20230;12(1):427-437.

背景:異なるタイプの評価者(上級レジデント、スタッフ指導医など)からフィードバックを受けることは、委託可能な専門的活動(EPA)評価中のデータの量と質に対する研修生の認識に影響を与える可能性がある。我々は、異なる評価者(上級レジデント、チーフメディカルレジデント/サブスペシャリティレジデント、スタッフ)から提供されたEPAフィードバックの質を評価し、このフィードバックの価値に対するレジデントの判断について調査した。

方法:2228件のEPAsデータベースから、3つの評価者グループからの寄与頻度を算出した。2019年7月から2020年3月までに完了した60件の手技関連EPAsの質を、modified Completed Clinical Evaluation Report Rating (CCERR) toolを用いて評価した。次に、半構造化面接の前に誘発訓練として、ランダムに選んだEPAsを価値判断に従って並べ替えるよう15人の内科レジデントに依頼した。インタビューでは、参加者の書面によるフィードバックの質および有用な評価者についての認識を調査した。

結果:レジデントはEPA評価の60%以上を完了した。3群間で修正CCERR得点に差は認められなかった。EPAフィードバックの価値を判断する際、レジデントは、認識された評価者の特性(例:信頼性、EPAシステムに関する経験)、実用的な文書コメント、およびレジデント自身の自己評価を考慮し、重み付けされた熟慮のプロセスを説明した。

結論:他の最近の研究と同様に、レジデントが手技関連のEPA評価に最も貢献していることが分かった。フィードバックの価値に関するレジデントの判断に影響を与える要因として確立されているリストに、評価者のEPA評価システムに対する固執、およびEPA評価システム内で評価された経験の共有を追加した。評価者と指導者が、自分自身とEPA評価の実践において、どのように信頼性を築くことができるかについての示唆に焦点を当てる。