Ojo TO, Oladejo BP, Afolabi BK, Osungbade AD, Anyanwu PC, Shaibu-Ekha I. Why move abroad? Factors influencing migration intentions of final year students of health-related disciplines in Nigeria. BMC Med Educ. 2023;23:742.
背景：保健医療に携わる人材が限られていることは、低所得国における保健関連の持続可能な開発目標の達成を阻害する可能性がある。本研究の目的は、ナイジェリアおよびサハラ以南のアフリカ諸国の傾向を反映し、ナイジェリアの大学の保健関連学科の最終学年学生の移動要因を明らかにすることである。
方法：オバフェミ・アウォロウォ大学イレ・イフェ校の医学/歯学、看護学、薬学、作業療法理学療法の最終学年学生402名からデータを収集するため、半構造化自記式質問紙を用いて横断研究を行った。単変量、二変量、多変量のデータ分析を行い、p値 ＜ 0.05を統計的に有意とした。
結果：回答者の平均年齢は24.3 ± 2.3歳であった。回答者の大部分（326名、81.1％）は移住の意向があり、回答者の大部分（216名、53.7％）はナイジェリアでの実践に否定的であった。移住意向のある回答者のうち、看護学専攻の学生の割合が最も高かった（68；91.9％）（p = 0.009）。移住意向者が希望する移住先は、イギリス（84；25.8％）、カナダ（81；24.8％）、アメリカ合衆国（68；20.9％）であった。海外での診療に好意的な回答者は、海外での診療に好意的でない回答者に比べ、移住意向を持つ確率が3倍高かったが（AO.R: 2.9; 95% C.I 1.6-5.2; p = 0.001）、ナイジェリアでの診療に好意的な回答者（AO.R: 0.4; 95% C.I 0.2-0.7; p = 0.002）は、ナイジェリアでの診療に好意的でない回答者に比べ、移住意向を持つ確率が2倍低かった。専門研修を希望する回答者は、未定または希望しない回答者に比べ、海外移住意向が3倍高かった（AO.R: 3.0; 95% C.I 1.7-5.4; p < 0.001）。
結論：ほとんどの回答者が卒業後に海外移住する意向を持っており、これは専門研修への意欲とナイジェリアでの診療態度によるものと考えられる。ナイジェリアにおける専門研修を改善し、医療実践にインセンティブを与えることを目的とした介入は、ナイジェリアの医療専門家の研修中の移住傾向を減少させる可能性がある。
