Grierson L, Mercuri M, Elma A, Mahmud M, Bakker D, Johnston N, Aggarwal M, Agarwal G. Associations between education policies and the geographic disposition of family physicians: a retrospective observational study of McMaster University education data. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2023 Aug 15. Epub ahead of print.
背景:家庭医の偏在は、カナダにおけるプライマリ・ケアへの公平なアクセスを困難にする。社会的愛着の理論(the Theory of Social Attachment)は、優先的選抜や分散型研修の介入が、医師の気質に影響を与える可能性があることを示唆している。しかし、これらのアプローチの評価は、主に地方のunderservednessに焦点を当てたものであり、その他のunderservedness communitiesにおける医師の気質を考慮した研究はほとんどない。そこで本研究では、医学部卒業生が医学部を志望する場所と、学部でのプレクラークシップ、クラークシップ、レジデンシー経験、およびpractice as indexed across an array of markers of underservednessとの関連を調査した。
方法:2010年から2015年の間にマクマスター大学のMDプログラムを卒業した347人の家庭医の診療地に関する関連モデルを構築した。医学部卒業生の中等教育、プレクラークシップ、クラークシップ、レジデンシー、最終的な診療場所の郵便番号データを、プライマリ・ケアのunderservednessに関連するカナダ統計局の5つの指標(相対的な地方度、雇用率、目に見えるマイノリティの割合、先住民の割合、近隣の社会経済状態)に従ってコード化した。次に、各被説明変数(すなわち、各指標で表した診療所所在地)について、単変量および多変量のロジスティック回帰モデルを作成した。
結果:レジデンシー研修地は、すべての指標において診療地と有意な関連を示した。また、雇用率や相対的な地方度を指標とした場合、中等教育の場所も診療所所在地と有意な関係を示した。
結論:レジデンシー研修地を活用した教育介入は、家庭医の診療立地を促進するうえで特に影響力を持つ可能性がある。この知見は、教育政策への投資が、十分なサービスを受けていない地域での医師診療をどのように促進するかに関して解釈される。