医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Student engagement in organising extracurricular activities: Does it matter to academic achievement? (Med Teach 2022)

Leksuwankun S, Dangprapai Y, Wangsaturaka D. Student engagement in organising extracurricular activities: Does it matter to academic achievement? Med Teach. 2022 Oct 14:1-7. Epub ahead of print.

背景:この後ろ向き相関研究は、学生が課外活動(extracurricular activities; ECAs)を企画することと、前クラークシップ学生における学業成績との関係を明らかにすることを目的とした。

方法:データは、チュラロンコン大学医学部で2012~2016年度の間に入学したプレクラークシップ学生を対象とした。各コホートは、6年間のプログラムの1年目から3年目まで連続3年間追跡された。従属変数は学業成績とし、成績平均点(GPA)で測定した。独立変数は、ECA開催への関与の度合いとし、関与の種類ごとに幅と強度に分けた。

結果:その結果、学業成績は教育活動の実施頻度(r[1463] = 0.10; p < 0.001)および地域開発・ボランティア活動の実施頻度(r[1463] = -0.057; p = 0.030)と線形相関があることが判明した。さらに、学業成績は、レクリエーションや雑多な活動を行う頻度と曲線的な関係を持ち、3年に1回の活動でリターンが逓減することがわかった。

結論:まとめると、学業成績と学生のECAsへの参加には、活動の種類によって、正の線形、負の線形、曲線の3つの関係があった。学業成績を向上させるためには、それぞれ異なる方法で支援する必要がある。