Esteve R, Serrano-Ibáñez ER, Castillo-Real S, Ramírez-Maestre C, López-Martínez AE. How do the activity patterns of people with chronic pain influence the empathic response of future health professionals: an experimental study. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2023 Oct 4. Epub ahead of print.
背景：医療従事者の共感性は、慢性疼痛患者の治療アウトカムの改善や満足度の向上と関連している。活動パターンは、これらの患者の適応に不可欠な役割を果たしており、痛みの行動として、コミュニケーション機能を有し、明確な共感反応を引き出す可能性がある。本研究では、これらの患者に特徴的な活動パターンのプロファイルが、将来の医療従事者の共感的反応（共感的苦痛と思いやり・共感）に異なる影響を及ぼすかどうかを調べた。
方法：医療従事者は、慢性疼痛患者のウェルビーイングにおけるさまざまな活動パターンの役割に関する知識を向上させ、共感スキルの特別な訓練を受けるべきである。我々は、共感反応に影響を及ぼす可能性のあるいくつかの変数（性別、年齢、学位、慢性疼痛の経験、および気質的共感）を統制した。合計228名の卒前学生が、慢性疼痛を持つ人が示す4つの活動パターンプロファイルを描いたビネットを用いた実験課題を行い、気質的共感と状況的共感を測定する質問票に回答した。MANCOVA分析を行った。
結果：卒前学生は、中程度のサイクラー・プロフィールに対して、行動者プロフィールよりも多くの同情／共感を示した。参加者の年齢は共感的苦痛と関連していた。性別、学位、および慢性疼痛の経験は、ビネットに対する共感的反応とは関連していなかった。器質的視点と共感的関心は、思いやり/共感の反応と有意な関連があった。個人的苦痛は共感的苦痛と有意に関連していた。
結論：活動パターンプロファイルは、コミュニケーション機能を有し、慢性疼痛患者に対する異なる共感的反応を引き出す可能性がある。気質的共感における個人差は、状況的共感反応に重要な役割を果たしている。
