Koopman WJ, LaDonna KA, Kinsella EA, Venance SL, Watling CJ. Archetypes of incomplete stories in chronic illness medical encounters. Patient Educ Couns. 2023 Sep 7;117:107973. Epub ahead of print.
背景:患者との面会では、患者と医療者が健康上の懸念に対処するために会話を交わす。このような相互作用は時間的制約のある出来事であるため、このような相互作用中に交わされるストーリーが何らかの形で不完全になることは避けられないかもしれない。本研究では、健康上のやりとりにおいて、不完全なストーリーがどのように、またなぜ生じるのかを検討した。
方法:構成主義的グラウンデッド・セオリーの方法論を用いて、患者と医療従事者がどのように対話に臨んでいるかを調査した。この2段階の研究では、患者(n = 21)にインタビューを行い、次に医療者(n = 12)にインタビューを行った。
結果:我々は、不完全なストーリーテリングの3つの異なる典型-隠されたストーリー、解釈されたストーリー、仕立てられたストーリー-を同定した。測定された情報共有、三者面談、事前に計画された議題が、それぞれこれらのストーリーラインに影響を与えた。
結論:患者側と医療者側の参加者はともに、生産的な出会いのためにそれぞれが重要、適切、有用と考えることに重点を置いていた。ストーリーが不完全であることは現実かもしれないが、会話の双方から不完全なストーリーがどのように生まれるかについて実践者を教育することで、綿密な患者・実践者のストーリーテリングのための医療面談における相互作用を最適化する新たな機会が生まれる。