Rueb M, Rehfuess EA, Siebeck M, Pfadenhauer LM. Cinemeducation: A mixed methods study on learning through reflective thinking, perspective taking and emotional narratives. Med Educ. 2023 Jul 31. Epub ahead of print.
背景：シネメデュケーションとは、医学教育における映画の利用について述べたものである。The M23 Cinema (M23C)は、映画上映とそれに続く専門家、affected persons、観客とのディスカッションで構成される。先行研究では、シネメデュケーションへの参加が感情や態度に影響を与える可能性が示唆されている。本研究では、概念的な枠組みを確立し、学習がいつ行われるのか、どのように学習が行われるのか、M23C中に参加者が何を学ぶのかを探ることを目的とした。
方法：焦点を絞った文献検索、著者との議論、研究結果に基づき、M23Cの概念的枠組みを構築したところ、3つの次元（5つの段階、学習方法、潜在的影響）から構成された。探索的逐次デザイン (exploratory sequential design)を採用した混合法研究が実施された。まず、質的要素として、フォーカス・グループ、専門家によるインタビュー、グループ・インタビュー、ナラティブ・インタビューを含む関係者全員へのインタビューが行われた。すべての質的データは、質的内容分析を用いて分析された。質的な調査結果は、M23Cのイブニングの参加者を対象としたアンケートの作成に役立てられた。調査結果は記述的に分析された。両データセットから得られた知見は、「糸をたどる (following a thread)」プロトコルを用いて統合され、共同表示によって視覚化された。
結果：M23Cコースの参加者15名、現組織委員会メンバー6名、旧組織委員会メンバー2名、専門家2名、affected persons2名、M23Cの発起人1名の合計28名が、質的調査の対象となった（n = 28）。合計503人の参加者が調査に回答した。質的データから、5つのフェーズの関連性が確認され、参加者は、M23Cで学んだ方法の3つの側面として、反省的思考、視点の取り方、感情的な語りを挙げた。参加者は、態度の変化、知識の充実、共感の経験、他の医療専門職についての学びを報告した。
結論：我々の調査結果は、シネメデュケーションコースとしてのM23Cが、医療専門家のトレーニングにおいてユニークな学習環境を提供することを示唆している。
