医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

A qualitative analysis of educational, professional and socio-cultural issues affecting interprofessional collaboration in oncology palliative care (Patient Educ Couns 2022)

Bennardi M, Diviani N, Saletti P, Gamondi C, Stüssi G, Cinesi I, Rubinelli S. A qualitative analysis of educational, professional and socio-cultural issues affecting interprofessional collaboration in oncology palliative care. Patient Educ Couns. 2022 May 20:S0738-3991(22)00221-X. Epub ahead of print.

背景:がん緩和ケア(PC)は、がん患者のQOL(生活の質)を向上させることを目的としたサービスである。しかし、医療従事者間の連携が十分でないことから、PC提供者はシステム上の大きな障害に直面している。本研究では、これらの障害と、医療従事者間の連携をシステムレベルで成功させるための戦略について検討する。

方法:多機関共同質的調査として、インタビューとフォーカスグループを実施した。イタリア語圏のスイスで働く50名の職員と、がん患者の親族10名にインタビューを行った。最も顕著なテーマを特定し分類するために、フレームワーク分析が用いられた。

結果:3つの主要テーマが特定された:「他の医療アプローチに関する知識とつながり」「コラボレーションに関する信念、態度、行動」「がん患者の生命、終末期、最適なケアアプローチに関する価値観、態度、信念」。

結論:多職種間の連携とがん専門PCサービスを促進する戦略は、これらのサービスを医療専門分野として認識する文化的転換を促進し、質の高い患者ケアに貢献するはずである。潜在的な限界の概要に加え、がんPCサービスを最適化するのに役立つであろう多職種間の協力のタイムラインが提供される。