医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Feasibility of large-scale eOSCES: the simultaneous evaluation of 500 medical students during a mock examination (Med Educ Online 2022)

Bouzid D, Mirault T, Ghazali A, Muller L, Casalino E, Peiffer Smadja N, Auber B, Guerin M, Sambet CH, Etienne I, De Lastours V, Badoual C, Lemogne C, Ruszniewski P, Université Paris Cité' Osce Study Group, Faye A, Tran Dinh A. Feasibility of large-scale eOSCES: the simultaneous evaluation of 500 medical students during a mock examination. Med Educ Online. 2022;27:2084261.

背景:COVID-19パンデミックにより、health schoolsは多くの現場での訓練や試験を中止することになった。教師はオンラインOSCEを実施するための最良の選択肢を探してたが、多くの学校が教育目的を追求するためにZoomを使用していたため、Zoomが当然の選択となった。

方法:我々は、2020-2021年の大学年度に6つの試験段階に分けてfeasibility studyを行い、2021年6月30日にZoomで大規模なeOSCEを実施した。Zoom会議を大量に作成できる具体的なアプリケーションを開発し、技術支援体制(SOSルーム、キャッチアップルーム)、教員研修会など、組織全体を構築した。オンラインアンケートで満足度を評価した。

結果:6月30日、医学部5年生531/794名(67%)が135のZoom会議室で配信された大規模模擬試験に参加し、教員298名は、標準化患者(N =135,45%)または試験官(N =135,45%)またはキャッチアップルームの監督者(N =16,6%)またはSOSルームの監督者(N =12,4%)としてZoom会議に参加した。また、32/270名(12%)の教員がZoomミーティングに接続できない状況に陥り、SOSルームのメンバーに助けを求めた。さらに、40/531人(7%)の学生が、自分のステーションに遅れあるか、あるいは技術的な問題が発生し、オンラインでそれらの問題を申告し、eOSCEステーションを行うためにキャッチアップルームに迎え入れられた。さらに、518/531人の学生(98%)が3つのステーションの全回路を完了し、225/531人の学生(42%)がオンラインアンケートに答えた。その中で、194/225名(86%)がeOSCESをトレーニングに役立て、この体験に満足していることを表明した。

結論:Zoomを用いた大規模なeOSCEの開催は、適切なツールを用いれば実現可能である。また,eOCSEはオンサイトの OSCEを補完し、遠隔医療を行う医学生を訓練するために考慮されるべきものである。