Kangasjarvi E, Forsey J, Simpson JS, Ng SL. "We're back in control of the story and we're not letting anyone take that away from us": patient teacher programs as means for patient emancipation. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2023 Jul 16. Epub ahead of print.
背景:医療専門職教育(HPE)への患者の参加は過去数十年で著しく増加したが、理論的なギャップが残っている。患者がHPEプログラムに参加する様々な理由とは何だろうか?本研究では、患者がHPEプログラムに参加する原動力となるものを理解することに焦点を当て、メディカルスクール内の医学生、患者指導者、教員が、Patient as Teacher(PAT)プログラムをどのように経験したかを調査した。
方法:現象学的アプローチを通して、本研究は、研究参加者がPATプログラムを経験した様々な方法(「現象」)を捉え、記述する。PATプログラムに参加した患者指導者(N = 10)、医学生(N = 10)、プログラムファシリテーター(N = 4)とのインタビューから構成され、合計24の半構造化インタビューが実施された。我々の焦点は、参加者のプログラムに関する記述であり、プログラムに関する彼らの経験や信念に基づいたものであった。
結果:我々の発見は、参加者がPATプログラムでの経験の様々な側面を経験/知覚し、概念化した、質的に異なる(しかし相互に関連する)方法を表す4つの層を捉えた:(1)学習空間の生産的破壊 (2)医療における再人間化 (3)エンパワーメントと主体性の手段 (4)変化と解放の触媒。
結論:我々の成果空間の結果は、入れ子の「マトリョーシカ」人形で視覚的に説明することができ、4つの層を表し、この現象におけるセンス・メイキングのあまり意識されていない層を明らかにするプロセスを描写している。患者と共同制作され、患者が教師として積極的に関与するHPEプログラムには、解放の可能性があるが、保証はない。解放的な可能性を示すPATプログラムに取り組むためには、社会変革に沿った変革的な教育のパラダイムを検討し、伝統的な教師と学習者のヒエラルキーを破壊する必要がある。