Romme S, Smeets HWH, Bosveld MH, van den Besselaar H, Kline C, Van Bokhoven MA. Involving patients in undergraduate health professions education: What's in it for them? Patient Educ Couns. 2021 Dec 23:S0738-3991(21)00791-6. Epub ahead of print.
背景：研究、政策、医療従事者教育において、患者の関与が強まってきている。患者中心のケアに必要なコンピテンシーを学生に教えることにも関与しているが、患者の利益については適切な注意が払われていない。この探索的研究では、医療専門職教育への患者の関与が、患者の自己管理と意思決定の共有の実践にどのように役立っているかを明らかにする。
方法：オランダの医療専門職の学生向けに企画された、Patient As a Personモジュールに参加した患者（以下'experts by experience'）（N=11）に対して個別インタビューを実施した。さらに、医療従事者（N=10）および家族（N=9）にもインタビューを行った。directed content analysisが用いられた。
結果：参加者は、生きた経験を共有することで、experts by experienceが健康や医療に関する自分の好みを振り返り、変化した自分を受け入れ、新たな目的意識を持つことができたと報告した。また、医療従事者の視点を知ることで、医療従事者と患者の関係がより対等なものになったと報告された。
結論：健康や医療に関する生活体験を学生と共有することは、患者が効果的な自己管理を実践し、共有された意思決定に参加するのに役立つと考えられる。医療専門職教育への患者参加は、学生だけでなく、学生と経験豊かな専門家の両方の視点からアプローチすることで、社会的な影響を最適化することができる。
