Baker KM, Nassar CM, Baral N, Magee MF. The current diabetes education experience: Findings of a cross-sectional survey of adults with type 2 diabetes. Patient Educ Couns. 2022 Dec 22;108:107615. Epub ahead of print.
背景：本研究の目的は、2型糖尿病患者（PWD）が「糖尿病教育を受けたことがある」と言うことの意味をよりよく理解するために、糖尿病教育の経験について調査することである。
方法：米国中部大西洋地域の医療機関でプライマリ・ケアや糖尿病自己管理教育・支援を受けている成人PWDを対象に、横断的記述研究を実施した。記述的分析、二変量分析、回帰分析を用いて、糖尿病教育経験の記述と探索を行った。
結果：参加者（n = 498）は、女性、アフリカ系アメリカ人、非ヒスパニック系が多数であった。半数が「糖尿病教育を受けたことがある」と回答した。そのうち44％は1回しか受けていなかった。教育は、臨床の場で栄養士（68％）または医師（51％）から、1対1のセッションで行われることが最も多かった（70％）。ほとんどの参加者が糖尿病の中核的な知識を得たと報告したが、病気のときに糖尿病の薬についてどうするかなど、日常生活とは関係のないトピックに関する教育を受けたと報告した参加者は少なかった。
結論：自己申告による糖尿病教育経験は、内容、方法、環境、教育提供者において様々である。教育受給率は低く，また、教育を受けた者でもその量は少ない。糖尿病教育の経験は、米国国家規格が推奨する包括的なプロセスには及ばない可能性がある。これらのギャップに対処するための革新的な戦略が必要である。
