Rustici M, Mutter MK, Atkins KM, Holmboe E, Morgan HK, Olson APJ, Anderson A, Zell J, Roosevelt G, Brainard J. Consensus-derived Recommended Skills for Transition to Residency Courses. Acad Med. 2024 Mar 8. Epub ahead of print.
背景:Transition to Residency(TTR)コースは、医学生からレジデントへの移行を促進し、上級医学生研修の不可欠な部分である。著者らは、TTRコースに共通するスキルを設定し、TTRコース修了時に各スキルにおいて学生が示すべき期待される任用レベルを設定した。
方法:2020年から2022年にかけて3回の調査を繰り返し、修正デルファイ法を用いてTTRコースに含めるべきスキルを設定した。9人のTTR専門家が一般的なスキル候補を提案し、重要なスキルの見落としがないよう文献調査を行った。TTR教育者、研修プログラム責任者、パネリストの所属施設の研修医のEメールリストから利害関係者パネルを募った。コンセンサスとは、参加者の75%以上が肯定的な回答を選択したことと定義した。委託アンケートでは、各スキルに期待される委託のレベルをパネリストに尋ね、1が観察のみ、6が単独で行うことを示した。
結果:利害関係者パネルは、当初118名の回答者で構成され、教育的背景や臨床の専門分野を代表するものであった。回答率は、反復2で54%、反復3で42%、委託質問票では33%であった。3回の繰り返しの後、54のスキルがコンセンサスに達し、最終的に37のスキルに統合された。18の臨床スキル(例:入院患者の懸念事項の評価と管理)、14のコミュニケーションスキル(例:重大なニュースの伝達や困難な会話)、4の個人的および専門的スキル(例:臨床業務の優先順位付け)、および1の手技スキル(マスク換気)に分類された。すべての技能について委託レベルの中央値が報告され、19の技能で期待委託レベルが4(単独で実施し、すべての所見をダブルチェックする)であった。
結論:これらのコンセンサス・スキルは、標準化された全国的なTTRカリキュラムの枠組みの基礎となりうる。委託ガイダンスは、教育指導者がTTRカリキュラムの開発と実施のための訓練と資源配分を最適化するのに役立つであろう。