医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Roles, Responsibilities, and Expectations of Medical Students on Surgical Subinternships: A Modified Delphi Consensus Study (Acad Med 2024)

Rhodin KE, Thornton SW, Leraas HJ, Beckhorn CB, Alseidi A, Greenberg JA, Shah KN, Migaly J, Tracy E; Sub Working Group. Roles, Responsibilities, and Expectations of Medical Students on Surgical Subinternships: A Modified Delphi Consensus Study. Acad Med. 2024 Mar 5. Epub ahead of print.

背景:外科サブインターンシップは、一般外科でのキャリアを準備する学生にとって重要なローテーションである。この修正デルファイ研究は、医学部4年生の外科サブインターンシップにおける役割、責任、期待についてコンセンサスを得るために実施された。

方法:サブインターンの役割・責任・期待に関する候補のステートメントは、以下の7ドメインに分類された:ローテーションの構成、回診と患者ケア、手術室での行動、技術的スキル、知識ベース、診療、プロフェッショナリズム。プログラム責任者、クラークシップ責任者、その他の教育担当教員、研修生、最近のサブインターンといった主要な利害関係者からなる専門家パネルが集められた。2023年1月から4月にかけて3回のデルファイ・ラウンドが行われ、Cronbach α ≥ 0.8かつ80%以上のパネル同意と定義されたコンセンサスに達した。

結果:46名の専門パネリストがデルファイ・ラウンドに参加するために募集され、第1ラウンド、第2ラウンド、第3ラウンドの回答率はそれぞれ100%、95.7%、97.8%であった。第3ラウンドまでに、67の声明が外科サブインターンの本質的な役割、責任、期待としてコンセンサスに達した。この67の声明から得られた主要なテーマは、勤務時間、患者ケアの責任、基本的な技術スキル、知識ベースに関して、サブインターンインターンの役割に近似していることなどであった。パネリストは、回診と患者ケアを最も重要なドメインと評価し、次いでプロフェッショナリズムが僅差で続いた。その他の重要な評価項目は、知識ベース、手術室での行動、診療、技術スキルの順であった。第3ラウンドまでで、デルファイ法における顕著な意見の相違は、技術的ルスキルと回診と患者ケアであった(それぞれ93.3%と88.9%の一致)。

結論:本研究は、外科サブインターンシップを修了する医学生に期待される中核的役割、責任、および期待に関する全国的なコンセンサスを提供するものである。学生はサブインターンシップの準備のためにこれらの推奨事項を利用することができ、一方、教員だけでなくレジデントやフェローは一般外科レジデントの応募者を評価するためにこれらの推奨事項を利用することができる。