Gardner AK, Costa P. Predicting Surgical Resident Performance With Situational Judgment Tests. Acad Med. 2024 Feb 27. Epub ahead of print.
背景:Situational judgment tests (SJTs) は、研修プログラムの志願者選抜において、効率的、効果的、かつ公平なアプローチとして提案されている。本研究では、SJTsが初期レジデンシーのマイルストーン・パフォーマンスをどのように予測できるかを検討した。
方法:3つの選考サイクル(2018~2019年、2019~2020年、2020~2021年)における一般外科研修プログラム志願者がSJTを完了した。選抜された志願者の2019年・2020年・2021年の3月と4月、およびレジデントの2020年3月、2020年8月、2021年3月、2021年9月、2022年3月のACGMEマイルストーン・パフォーマンス・データを収集した。記述統計と相関を計算し、4つのSJT・パフォーマンス・グループ(緑:上位10%~25%、黄:次の25%~50%、赤:下位50%、不明:SJTを完了しなかった)の違いを調べるために分散分析を行った。
結果:7つの外科研修プログラムから70名のレジデントのデータが収集された。患者ケア(F3,189 = 3.19, P = 0.03)、医学知識(F3,176 = 3.22, P = 0.02)、実践に基づく学習と改善(F3,189 = 3.18, P = 0.04)、プロフェッショナリズム(F3,189 = 3.82, P = 0.01)、対人およびコミュニケーション技能(F3,190 = 3.35, P = 0.02)、総合マイルストーンスコア(F3,189 = 3.44, P = 0.02)で差が認められた。緑色のグループは、患者ケア、医学的知識、実践ベースの学習と改善、プロフェッショナリズム、総合マイルストーンスコアの成績が良かった。黄群は赤群より専門性、総合マイルストーンスコアにおいて優れており、緑群より対人スキル、コミュニケーションスキルにおいて優れており、不明群より実践ベースの学習と改善以外のすべてにおいて優れていた。赤群は、プロフェッショナリズム以外のすべての項目で未知のグループを上回り、医学知識では緑グループを上回った。
結論:状況判断テストは、研修医志願者の重要な非認知的属性を評価するうえで有望であり、志願者をより総合的に審査し、潜在的なバイアスを最小化する国家的な取り組みと一致する。