Cullen MJ, Hane J, Zhou Y, Seltzer B, Sackett PR, Culican SM, Thakker K, Young JQ, Mustapha T; Organizational Justice Study Group. Perceptions of Justice in Clinical Learning Environments: Development and Validation of an Organizational Justice Measure for Medical Trainees. Acad Med. 2024 Feb 27. Epub ahead of print.
背景:本研究は、臨床学習環境における医学研修生の正義の認識を測定するための尺度を開発することを目的とした。
方法:2019年から2023年にかけて、著者らは4つの次元(対人的、情報的、手続き的、分配的)を持つ16項目の正義尺度を開発するために、複数年、複数機関、多段階の研究を実施した。著者らは、テストの内容、内部構造、他の変数との関係に基づく妥当性の証拠を、3つのフェーズにわたって収集した。第1段階では、項目を作成し、項目が意図した次元を測定しているという証拠を収集した。第2段階では、ターゲット・グループに対する項目の関連性を分析し、予備分析で項目間相関と因子負荷量を調べ、信頼性推定値を得た。第3段階では、確証的因子分析を行い、収束的妥当性と弁別的妥当性の証拠を収集した。
結果:第1段階では、91項目の草案のうち63項目が、5段階のリッカート尺度(1がまったくよくなかったことを示し、5が非常によくなかったことを示す)で、項目が目標とする次元(次元内のmean[SD]項目評価、4.16[0.36]~4.39[0.34])をどの程度測定しているかを測定する内容検証の結果、保持された。第2段階では、因子負荷量が低い(すなわち、0.40未満)ため30項目を削除し、各次元につき4項目を選択した(因子負荷量、0.42~0.89)。第3相では、確証的因子分析により4次元モデルが支持された (χ2 = 610.14, P < .001; comparative fit index = 0.90, Tucker-Lewis Index = 0.87, root mean squared error of approximation = 0.11, standardized root mean squared residual = 0.06)、収束妥当性および弁別的妥当性の証拠は、正義の尺度(r = 0.93、P < 0.001)、特性陽性感情(r = 0.46、P < 0.001)、情緒的安定性(r = 0.33、P < 0.001)との仮説に基づく正の相関を示し、特性陰性感情(r = -0.39、P < 0.001)との負の相関を示した。
結論:結果は、正義の認知を理解し、的を絞った介入を設計するうえで、この尺度が有用である可能性を示している。