医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Clinical learning evaluation questionnaire: a reliable and valid tool for the evaluation of clinical education by educators and students (BMC Med Educ 2023)

Ostovarfar J, Soufi SK, Moosavi M, Delavari S, Moghadami M, Ghazanfari SM, Amini M. Clinical learning evaluation questionnaire: a reliable and valid tool for the evaluation of clinical education by educators and students. BMC Med Educ. 2023;23:618.

背景:臨床学習評価質問票は、医学生の臨床試行期間において、臨床学習環境の有効性を測定するために用いることができる。本研究の目的は、ペルシア語版CLEQの異文化適応を測定するために、適応した質問票の妥当性エビデンスを収集することであった。

方法:臨床ローテーションを終えた学生を対象に、合計200の質問票を作成した。調査方法は、4次元18項目からなるCLEQの最新版を用いた。CLEQは、前方翻訳と後方翻訳の4段階のプロセスを経てペルシア語に翻訳された。データ分析は、SPSS version 22とLisrel version 8.8の2つのソフトウェアで行った。

結果:その結果、18問のCLEQをペルシア語翻訳ツールに適用できることが示された。ペルシア語質問票の回答プロセスのエビデンスは、サンプルグループの学生15名からのフィードバックによって確立された。項目の内容妥当性指数(CVI)は0.8から0.9の間であり、質問紙全体の内容妥当性比(CVR)は0.9であった。CLEQの4因子の特徴は、モデル適合が良好であった。内的一貫性分析の結果、18項目の質問票の全項目のCronbach's alpha値は0.87に等しく、下位尺度のCronbach's alpha値は0.68~0.79であった。

結論:4因子CLEQのペルシア語訳は、指導者と学生による臨床教育活動の異文化適応性を測定するのに十分な妥当性証拠を有している。妥当性の根拠は、内容、反応過程、内部構造である。英語版6因子CLEQおよび6因子CLEQを複数の海外の教育機関医学生を対象にテストし、その効率性を評価することを推奨する。