医学教育研究者・総合診療医のブログ

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The reliability and validity of the training elements scale for clinicians in the new era--based on the perspective of Chinese doctors' job demands (BMC Med Educ 2023)

Jin W, Fang Y, Zhang Y, Lv Y. The reliability and validity of the training elements scale for clinicians in the new era--based on the perspective of Chinese doctors' job demands. BMC Med Educ. 2023;23:295.

背景:本研究の目的は、新時代の臨床医養成要素の尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検証することである。

方法:本研究では、学際的理論、システム論、共同革新理論、全人教育理論に基づき、既存の中国医師のポストコンピテンシーモデルと新時代の臨床医に与えられた責任と要件を組み合わせた。関連文献を参照し、スケール要素を抽出し、新時代の臨床医のためのトレーニング要素スケールを予備的に形成した。2022年7月から8月にかけて、中国東部、中部、西部の3次医療機関の臨床医1,086人を抽出し調査した。また、the critical ratio method and homogeneity test methodにより質問票を改訂し、尺度の信頼性と妥当性を検証した。

結果:新時代の臨床医の育成要素尺度は、基礎的な臨床知識、学際的な知識、臨床技術運用、公衆衛生知識、技術革新能力、生涯学習ニーズ、医療人文リテラシー、国際交流ビジョンの8次元と、その他51項目からなる。尺度のCronbach's α係数は0.981、the half-reliabilityは0.903、各次元の平均分散抽出値は0.5以上であった。探索的因子分析では、8つの主要因子が抽出され、累積分散寄与率は78.524%であった。確認的因子分析の結果、モデルの適合性は理想的であり、因子構造は安定していることが示された。

結論:新時代の臨床医トレーニング因子尺度は、現在の臨床医トレーニングのニーズを十分に満たすことができ、良好な信頼性と妥当性を有する。医学部や大学において、医学教育や研修の内容を改革するための参考として広く活用できるほか、卒業後の臨床家の継続教育において、臨床業務における知識のギャップを補うために活用することができる。