Jun HJ, Gordes KL, Fleming S, Kulo V, Cawley JF, Kayingo G. Developing and evaluating an instrument to assess perceptions of an entry-level physician associate doctoral degree. BMC Med Educ. 2022;22:617.
背景:米国では、ほとんどの医療専門職が臨床博士号または診療博士号を採用しており、physician assistants/associates が専門職の最終学位として修士号から博士号へ移行すべきかどうかについて継続的に議論が行われている。より多くの研究が期待されているが、PA博士号取得に関する様々な関係者の認識を評価する有効な手段は存在しない。本研究の目的は、PA博士号取得に関する認識を評価するための新しい自己報告式尺度を開発し、評価することである。
方法:多面的・混合研究法を採用した。他の医療専門職の博士課程移行経験に関する包括的な文献レビューに基づき、PA博士号取得の初期レベルに関する知覚尺度(PA doctoral degree scale; PEDDS)の初期バージョンを作成した。この尺度は、PAの教員、学生、臨床医のグループでパイロットテストが行われた。次に、実践PAとPA学生の全国ランダムサンプルを対象に、67項目からなる横断的調査を実施した。さらに、PEDDSの妥当性を確認するために、半構造化面接を実施した。主成分分析(PCA)を実施し、項目数の削減とPEDDSの根本的な構造を明らかにした。
結果:PCAの結果、53項目からなるPEDDSの10因子が、下位尺度の内部整合性が十分であり、最も適合する因子構造であることが確認された。これらの因子には、a)PA専門職へのプラスの影響期待、b)前提条件への影響期待、c)PA教員・教育者としての学生の準備への影響期待、d)臨床家としての学生の準備への影響期待、e)認定・認証への影響期待、f)カリキュラムへの影響期待、g)PA教育者への影響期待、h)多様性へのプラスの影響期待、i)PA専門職へのマイナスの影響期待、j)学生能力への影響期待があった。
結論:本研究は、保健医療専門職全体のエントリーレベル博士号への移行に関する認識を評価するための、有効かつ信頼性の高い測定方法を開発する必要性を明らかにした。本研究は、このテーマに関する有効で信頼性の高い標準的な測定方法に関する既存文献のギャップを埋めることにより、PAや他の医療専門職のエントリーレベルの博士号に関するさらなる議論の指針となる可能性がある。