医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Persistence as a mediator between motivation and performance accomplishment among medical students: a mixed method approach (Adv Health Sci Educ Theory Pract 2024)

Faisal E. Persistence as a mediator between motivation and performance accomplishment among medical students: a mixed method approach. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2024 Feb 23. Epub ahead of print.

背景:本研究では、医学生を対象に、モチベーションと業績達成度、そして媒介因子としての持続性の関係を検討した。

方法:仮説モデルを検討するために、2段階の逐次デザインによって量的データと質的データを収集した。量的段階では645名の医学部大学生が参加し、電子的に構造化された質問票に回答した。データを分析し、概念モデルの適合性を評価するために、確証的因子分析と構造方程式モデリングが利用された。質的段階では、12名の医学生を対象に半構造化面接が行われ、質的所見を探るためにテーマ分析が用いられた。

結果:その結果、モチベーション、持続性、業績達成の間に有意な正の関係が観察され、適合性の高いモデルが示された。特に、持続性を媒介因子として含めることで、モチベーションと業績達成の関係が強化された。質的データは、医学生集団における持続性の重要性を支持し、さらに強調した。

結論:この知見は、医学生、教育者、大学にとって実践的な意味を持ち、学習者の持続性を促進し、高めることの意義を強調するものである。今後の研究への提案としては、さらなる統計モデルの開発、実験的研究の実施、縦断的調査の実施などが挙げられる。モチベーション、持続性、成績達成の関係の理解を深めることで、今後の研究は、医学生の教育的旅路を支援する効果的な介入策や戦略の開発に貢献することができる。