医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Validation of IFMSA social accountability assessment tool: exploratory and confirmatory factor analysis (BMC Med Educ 2023)

Coşkun Ö, Timurçin U, Kıyak YS, Budakoğlu Iİ. Validation of IFMSA social accountability assessment tool: exploratory and confirmatory factor analysis. BMC Med Educ. 2023;23:138.

背景:IFMSA Social Accountability Assessment Toolは、メディカルスクールを評価するために、医学生によって医学生のために開発された。しかし、分析もされずに開発されたため、その心理学的特性は不明である。我々は、その信頼性と妥当性を明らかにすることを目的とした。

方法:ガジ大学医学部の様々な学年の医学部生1122名が本研究に参加した。彼らは、専門家による翻訳プロセスを通じて作成されたIFMSA Social Accountability Assessment Toolのトルコ語版に回答した。探索的因子分析および確証的因子分析を行った。

結果:探索的因子分析の結果、因子負荷量は第1因子で0.46~0.73、第2因子で0.68~0.87であった。「地域中心性」と「社会人口統計学的特性」からなる2因子モデルを確証的因子分析により評価した。モデルの適合度統計は、良好な適合を示した:CMIN/df 4.46, GFI 0.96, CFI 0.95, RMSEA 0.05, SRMR 0.03。標準化された回帰の重みは0.43から0.77の間であった。

結論:本ツールは、良好な信頼性と妥当性を備えた、許容可能な心理学的特性を有している。医学生が社会的説明責任の観点からメディカルスクールの弱い部分を探ることができるため、社会的説明責任のあり方を変えていくための出発点として考えることができる。