医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Radiology Resident Ownership Scale (RROS): Adapting a Validated Measure of Patient Care Ownership to the Radiology Context (Acad Radiol 2024)

Gunderman PR, Gunderman DJ, Fisher R, Kendrick S, Iranmanesh A, Mansour J, Harry L, Koontz N, Gunderman RB, Brown BP. Radiology Resident Ownership Scale (RROS): Adapting a Validated Measure of Patient Care Ownership to the Radiology Context. Acad Radiol. 2024 Feb 22:S1076-6332(24)00065-5. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、放射線科レジデントのsense of psychological ownership of patient careを測定する有効な尺度を開発することである。

方法:以前に検証されたpatient care ownershipに関する尺度を、6名の放射線科教員による専門的検討と改訂という2段階のプロセスを経て適合させた。4週間の長期ローテーションが3回連続で終了した時点で、64名のレジデントとフェローにオンラインによる無記名調査を実施した。尺度の内的一貫性を判定するためにクロンバックのαを算出し、可能性のある下位尺度を特定するために探索的因子分析を行い、構成概念妥当性を確立するために二変量分析と相関分析を行った。

結果:11項目のownership scaleは良好な内的一貫性を示し(Cronbach's α = 0.93)、自己主張、良心、自信/知覚能力に対応する3つの下位尺度が同定された。当事者意識は、研修レベル、ローテーションの種類に関する過去の経験、ストレス、睡眠、バーンアウトピア・サポート、臨床スタッフとの関係、診療科による認識と有意に関連していた。オーナーシップと年齢、性別、ローテーションの種類、ローテーション先、レジデントの種類、中断の頻度、リモートワークの頻度との間に有意な関連は認められなかった。

結論:放射線科レジデントのpatient care ownership尺度は、良好な内部一貫性と妥当性の予備的証拠を示している。さらに検証を行った後、この尺度は放射線科レジデントのsense of ownershipを高めることを目的とした介入を評価するための貴重なツールとなることが期待される。