医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Association between self-perceived consultation time and understanding of the prescribed treatment: An analysis of a national survey in Peru (Patient Educ Couns 2024)

Cabanillas-Lazo M, Benites-Meza JK, Pinedo-Castillo L, Fernandez-Quiroz EL, Pacherres-Lopez A, Herrera-Añazco P, Benites-Zapata VA. Association between self-perceived consultation time and understanding of the prescribed treatment: An analysis of a national survey in Peru. Patient Educ Couns. 2024;122:108140.

背景:本研究の目的は、自己認識診察時間と提案された治療法の知識との関係を評価することである。

方法:ペルーの医療サービスに関する2015年の全国調査の二次データを分析した。自己認識診察時間は、診察に入ってから出るまでにかかった時間を尋ねることで算出した。その後、低、中、高に分類した。自己申告による5つの質問は、処方された治療に関する知識を構築するために用いられた。ポアソン系列モデルによる調整回帰モデルを用いて関係を評価した。調整有病比(aPR)とその95%信頼区間(95%CI)を報告する。

結果:合計9939人の外来患者が分析対象となり、58%が女性であった;平均年齢は44歳;45.4%が高等教育を受けていた。低い自己認識診察時間を参考にすると、中程度あるいは高い診察時間は処方された治療の理解と関連していた(それぞれaPR = 1.17;95%CI, 1.04-1.33そしてaPR = 1.30;95%CI, 1.20-1.40)。

結論:自己認識診察時間が中程度あるいは高いと回答した患者は、処方された治療法をよりよく理解していた。医療従事者は、効果的なコミュニケーションを確保し、治療に関する患者の知識を向上させ、全体的な患者の満足度と健康転帰を改善するために、診察時間を最大限に確保するよう努めるべきである。