医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Patients' attitudes towards involvement of medical students in their care at university teaching hospitals of three public universities in Uganda: a cross sectional study (BMC Med Educ 2022)

Mwaka AD, Taremwa S, Adoch W, Achan J, Ainembabazi P, Walego G, Ntayi ML, Bongomin F, Ibingira CB. Patients' attitudes towards involvement of medical students in their care at university teaching hospitals of three public universities in Uganda: a cross sectional study. BMC Med Educ. 2022;22:519.

背景:医学生にとって患者が快適であることは重要であり、学生の適切な臨床推論とスキル開発を促進する。しかし、ウガンダではこの分野のデータは限られている。本研究では、ウガンダ公立大学3校の教育病院における内科および産婦人科の診療を受ける患者の態度および快適性について検討した。

方法:マケレレ大学(Mak)、ムバララ科学技術大学(MUST)、グル大学(GU)の3公立大学の教育病院で診療を受けている患者を対象に横断的調査を行った。独立変数と従属変数の間の関連性の大きさを決定するためにロジスティック回帰を使用した。両側p<0.05を統計的に有意とした。

結果:855名の患者が研究に参加した。年齢は18歳から39歳(54%、n = 460)、女性(81%、n = 696)、既婚(67%、n = 567)であることが多かった。参加者の70%(n = 599)が医学生と医師免許を持つ者を区別して認識でき、以前の診察で医学生と接したことがある(65%、n = 554)ことがわかった。医学生の受診に対する患者の態度については、ほとんどの参加者(96%、n = 818)が、医学生が患者の治療に関与することは将来の医師養成に不可欠な要素であると考えていた。ほとんどの参加者は、医学生が診療に参加する三次公立病院での研修を希望している(80%; n = 683)。独身/未婚の参加者は、既婚の参加者に比べて、医療チームの他のメンバーから医学生を認識・区別する割合が68%低かった(aOR = 0.32, 95%CI: 0.22 - 0.53)。大学教育を受けた参加者は、初等教育を受けた参加者と比較して、診察時に医学生の存在を快適に感じる確率が55%低かった(aOR = 0.45, 95%CI: 0.21 - 0.94)。MUST教育病院の参加者は、Mak教育病院の参加者と比較して、医学生の同席を快く思うオッズが2倍高かった(aOR = 2.01; 95%CI: 1.20 - 3.39)。

結論:患者は一般的に医学生の診療への関与を快く思っており、医学生が研修を受けている病院での診療を希望し、医学生が自分の診療に貢献することを望んでいる。医学生が研修中の医師であることをすべての患者に知ってもらうために適切な自己紹介をすることが必要であり、それが患者の自律性とinformed decisionsを促進することになる。