医学教育研究者・総合診療医のブログ

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"All about the value?" Decisional needs of breast reconstruction for breast cancer patients in the Chinese context: A mixed-methods study (Patient Educ Couns 2023)

Li X, Meng M, Yang D, Zhang J, Zhang X, Zhao J, Yin Y, Pei X, Hao Y. "All about the value?" Decisional needs of breast reconstruction for breast cancer patients in the Chinese context: A mixed-methods study. Patient Educ Couns. 2023 Dec 14;120:108102. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、中国における乳がん(BC)患者の乳房再建(BR)の意思決定への参加と具体的な意思決定のニーズ、特に意思決定の葛藤の現れと原因を探ることである。

方法:北京の5施設で、医療従事者(HCPs)とBRの意思決定経験のあるBC患者を対象に、インタビューと質問紙調査によるデータの三角法を用いて混合方法研究を実施した。オタワ意思決定支援フレームワーク(ODSF)は、質的および量的データ分析の指針となった。

結果:中国のBC患者の82.53%がBRを考慮すると回答した。7つのテーマがODSFに従って患者のBR決定ニーズを捉えていた:不十分な支援/リソース(100%、58.82%)と知識(75%、52.94%)が最も頻繁に挙げられた。健康信念(不明瞭な価値観)は中国人の特徴を反映していた。患者の知識は不十分であったが(M = 19.99/50, SD = 8.67)、BRに対する態度は肯定的であった(M = 59.48/95, SD = 10.45)。

結論:中国のBC患者のBR決定は複雑で、しばしば意思決定の葛藤を伴う。不十分な知識、不十分な支援と資源がこれらの葛藤の一因であり、SDMを促進するために文化的に調整された情報と支援の必要性が強調される。HCPsは患者の意思決定を導くためにSDMに関する専門的な訓練を受ける必要がある。中国人患者にとって文化的・臨床的に適切な関連リソースとサポートを提供することが不可欠である。