Bos-van den Hoek DW, Smets EMA, Ali R, Baas-Thijssen MCM, Bomhof-Roordink H, Helsper CW, Stacey D, Tange D, van Laarhoven HWM, Henselmans I. A blended learning for general practitioners and nurses on skills to support shared decision-making with patients about palliative cancer treatment: A one-group pre-posttest study. Patient Educ Couns. 2023 Mar 21;112:107712. Epub ahead of print.
背景：本研究の目的は、総合診療医（GPs）と看護師を対象に、緩和的がん治療に関する共同意思決定（SDM）を支援するために新たに開発した混合学習プログラムを、シミュレーション設定で評価することである。
方法：事前・事後試験において、医療従事者（HCPs）は混合学習（e-ラーニングと（オンライン）トレーニングセッション）に参加した。HCPsは、T0（ベースライン）、T1（eラーニング後）、T2（完全な混合学習後）にアンケートに答え、T0とT2において模擬診察に従事した。主要アウトカムは、観察されたSDMサポート（Triple-S；検証のためのDSAT-10）であった。副次的アウトカムは、満足度、SDMサポートに関する知識、態度であった。反復測定General Linear Modelsが実施された。
結果：33人のHCP（GP17人、看護師16人）が参加した。SDMサポートはトレーニング後に有意に改善した（Triple-S；中程度の効果）。観察者のSDM支援に対する総合評価（中効果）、およびHCPの知識（大効果）、能力に関する信念（中効果）は、トレーニング後に改善した。意思決定支援スキル（DSAT-10）、HCPの他の臨床行動意図、満足度に差はなかった。HCPはトレーニングを肯定的に評価した。
結論：緩和がんケアにおけるSDMの支援に関するHCPs向けの混合学習は、模擬診察におけるスキル、知識、自信を向上させた。これらの最初の知見は、臨床現場における専門職間のSDMを評価するうえで有望である。
