McGurgan P, Calvert K, Celenza A, Nathan EA, Jorm C. The Schweitzer effect: The fundamental relationship between experience and medical students' opinions on professional behaviours. Med Teach. 2023 Dec 4:1-10. Epub ahead of print.
背景：ある行動の受容可能性に関する医学生の意見が、過去に同じような職業的に困難な状況に遭遇したことの影響を受けるかどうかを検討し、医学生の意見に影響を与える他の人口統計学的要因と比較して「経験」の影響の大きさを評価し、いくつかの状況/行動に関する意見が「経験」バイアスの影響を受けやすいかどうかを評価した。
方法：オーストラリアおよびニュージーランド（AUS/NZ）のメディカルスクールに配布された、医学生を対象としたconfidentialなのオンライン調査。学生は、非識別化された人口統計学的情報を提出し、専門的に困難な状況における学生の幅広い行動の許容可能性、および同様の状況に遭遇したことがあるかどうかについての意見を提供した。
結果：全21校から3171名の学生が参加した（登録学生の16％）。医学生は、専門的に困難な状況の多くに遭遇したことを報告し、どのような行動が許容されるかについては様々な意見があった。ある行動の許容性に影響を及ぼす最も重要な要因は、学生が同様の状況に遭遇したと報告しているかどうかであった。過去の経験が最も大きく影響した職業上のジレンマは、一般的に学生が臨床現場で目撃する可能性のある行動に関するものであり、多くの場合、信頼関係の侵害に関わるものであった。
結論：我々の結果は、経験と医学生の専門的行動に対する意見との関係-「シュバイツァー効果」-を示している。学生が専門家としての行動、特に信頼違反に関する悪い例に遭遇した場合、その行動に対する認識に大きな影響を与える。これらの結果は、肯定的な専門職の役割モデルや職場文化を持つ医療現場に学生を配置することの重要性を強調している。
