医学教育研究者・総合診療医のブログ

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The Resident Readiness Survey: A National Process for Program Directors to Provide Standardized Feedback to Medical Schools About Their Graduates (J Grad Med Educ 2023)

Howley L, Grbic D, Speicher MR, Roskovensky LB, Jayas A, Andriole DA. The Resident Readiness Survey: A National Process for Program Directors to Provide Standardized Feedback to Medical Schools About Their Graduates. J Grad Med Educ. 2023;15:572-581.

背景:卒後1年目(PGY-1)研修の準備状況について、プログラム責任者(PDs)がメディカルスクールにフィードバックを提供するプロセスは負担が大きく、全国的なベンチマークデータが得られていない。米国医科大学協会(Association of American Medical Colleges; AAMC)は、PGY-1レジデントの研修準備態勢について、標準化されたレジデント準備度調査(Resident Readiness Survey; RRS)を全国のPDsに実施することの実現可能性を検証した。

方法:2020年と2021年に、AAMCはPDsに対し、参加校を卒業したPGY-1レジデントのRRSを記入するようEメールで呼びかけた。成果測定には、学校参加率、PDの回答率、PGY-1のカバー率(完了したRRS/PDsが完了するよう求めたRRS)、RRS完了時間(タイムスタンプの差:RRS開始-提出)、および学校指導者に送られたAAMC評価アンケートを通じて収集されたプロセスに関する参加校のフィードバックが含まれた。比率間の差の有意性をカイ二乗で検定した。

結果:学校参加率は43.8%(2020年:176人中77人)から72.4%(2021年:181人中131人)に増加した。PDの回答率は、全体では両年とも同程度であったが(2020年:2847人中1786人[62.7%]、2021年:3406人中2107人[61.9%]、P=.48)、専門分野によって差があった(P<.001;154人中65人[42.2%]、神経内科。136人中109人[80.1%]、internal medicine-pediatrics。両年合計)。PGY-1のカバー率は、2020年(10712人中5567人[52.0%])と2021年(18372人中9688人[52.7%])で同程度であった(P=.21)。RRSの完了時間は平均3分未満であった。多くの学校指導者が、RRSのデータが新たな刺激となり、あるいは継続的なカリキュラムの質の向上を支えたと報告している。

結論:標準化されたRRSを全国のPDsに実施し、PGY-1レジデントとしての準備について調査することは可能であり、今後も継続されるであろう。