医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Evaluating the publication practices of medical students: A mixed-methods study (Med Teach 2023)

Onyango E, Browne J, Fulchand S, Kilgour J. Evaluating the publication practices of medical students: A mixed-methods study. Med Teach. 2023 Sep 30:1-6. Epub ahead of print.

背景:医学生が研究や論文発表に参加することは、エビデンスに基づく医療を通じて医療を改善するスキルを身につけるのに役立つ。医学生の出版経験に関する質的根拠は限られている。本研究の目的は、医学生の出版実践を調査し、研究および出版に関する彼らの経験を理解することである。

方法:本研究は、混合法の収斂デザイン (convergent)に基づいている。英国のメディカルスクールに在籍する医学生を対象に、ソーシャルメディアと電子メールによるアンケート調査を実施した。アンケートを通じてボランティア参加者を募集し、アンケートが公開されている間にサンプルにインタビューを行った。サンプルは、研究熱心な大学やその他の大学から代表者が得られるよう、ランダムに選択した。

結果:調査の結果、回答者の21.3%(27/127)が論文を発表していた。最も一般的な出版物のタイプは学会発表のアブストラクトであった。論文発表の主な動機はキャリアアップであり、主な障壁は論文を投稿する機会やサポートがないことであった。研究集約型大学への進学と論文投稿との間に有意な関連は見られなかった。インタビューでは、学問的進歩に貢献することも論文発表の動機であることが明らかになった。参加者は、指導教官や所属機関から、さまざまなレベルの支援を受けていることを表明した。

結論:インタビューで得られたデータから、調査で明らかになった最も一般的に認識されている障壁(研究を実施・発表する機会の欠如とサポートの欠如)は、メディカルスクールによってprevalenceが異なる可能性が示唆された。メディカルスクールが提供するさまざまなタイプのサポートが、学生の研究発表への取り組みにどのような影響を与えるかについては、さらなる調査が必要である。