Ledford CJW, Harrison Z, Stein TL, Vikram SV, Williamson LD, Whitebloom GC, Seehusen DA. Education, trust, and likelihood to vaccinate against COVID-19 among patients with diabetes in the American South. Patient Educ Couns. 2023;115:107905.
背景:本研究の目的は、アメリカ南部の糖尿病患者を対象に、教育、COVID-19ワクチン接種の可能性、医療従事者への信頼の関係を説明することである。
方法:後方視的カルテレビュー、自己報告調査、質的インタビューを組み合わせた説明反復逐次混合法デザイン (Explanatory iterative sequential mixed methods design)。
結果:共分散分析の結果、糖尿病の重症度はワクチン受容とは関連していなかった。全体として、患者は医療者がワクチンを強く勧めた場合、接種する可能性が高いと報告した。大学卒業程度の学歴を持つ人は、医療者が強く勧める前後で、ワクチン接種の可能性が最も低かった。統合分析により、患者と医療者の信頼関係とワクチン接種決定の複雑さが明らかになった。
結論:COVIDワクチン接種の文脈では、特に陰謀論が主流になるにつれて、システムに対する信頼の尺度は、個人的な医師に対する信頼よりも、ワクチン接種の意思決定のより明確な指標となる可能性がある。
教育とワクチン接種の可能性の間に非線形的な関係があることから、医療提供者は、教育に関する表面的で量的なスクリーニング質問を超えて、知識と理解について患者と話をする必要がある。医療システムや公衆衛生当局は、地域保健ワーカーなど、システムを超えて患者との信頼関係を構築する戦略を見つける必要がある。