Scheepers RA, Boxem AJ, Blezer MMJ. Junior doctors receiving supervisor and peer support are more work-engaged professionals who express their voice for quality improvement. Med Teach. 2023 Jul 28:1-7. Epub ahead of print.
背景：日常診療において、若手医師は変革のための革新的な提案を行うことで、質の向上に貢献することができる。若手医師は、上司や同僚から十分な支援を受けることで、発言行動 (voice behavior)に取り組みやすくなる。このような支援は、バーンアウトの軽減やワーク・エンゲージメントとも関連している。しかし、バーンアウトが少なく、ワーク・エンゲージメントが高い若手医師が、上司や同僚からの十分なサポートに直面して、より多くの発言行動を示すかどうかは不明である。そこで、我々は、上司や同僚のサポートと若手医師の発言行動との関連が、バーンアウトやワーク・エンゲージメントによって媒介されるのか、またどのように媒介されるのかを検討した。
方法：参加者は301名の若手医師で、上司・同僚サポート、バーンアウト、ワーク・エンゲージメント、発言行動に関する有効な質問票を含むウェブ調査に回答した。
結果：上司と同僚のサポートは、バーンアウトのレベルの低さ、ワーク・エンゲージメントのレベルの高さと関連していた。ワーク・エンゲージメントは、バーンアウトではなく、スーパーバイザーやピアサポートと音声行動との関連を媒介した。
結論：より多くのスーパーバイザーやピアサポートを受けた若手医師は、ワーク・エンゲージメントが高く、より多くの音声行動を報告した。したがって、質の向上において若手医師がwork-engaged professionalsとしての役割を果たすためには、スーパーバイザーやピアサポートを育成する必要がある。
