医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Association Between a Medical School Applicant's Community College Attendance and the Likelihood of Application Acceptance: An Investigation of Select Medical School Characteristics (Acad Med 2023)

Grbic D, Gunter B, Poll-Hunter N, Youngclaus JA, Shader M, Addams AN, Young GH, Szenas PL. Association Between a Medical School Applicant's Community College Attendance and the Likelihood of Application Acceptance: An Investigation of Select Medical School Characteristics. Acad Med. 2023 Jul 21. Epub ahead of print.

背景:メディカルスクール志願者の3分の1はコミュニティ・カレッジ(CC)に通っており、多様な志願者を代表している。しかし、彼らがメディカルスクールに合格する可能性は低い。本研究では、出願レベルのデータを用いて、志願者のCCへの出席が出願受理の可能性にどのような影響を与えるか、また3つのメディカルスクールの特性がこの関連性をどのように緩和するかを検討する。

方法:2018年から2020年の間に124,862人の志願者が米国医学教育連絡委員会(U.S. Liaison Committee on Medical Education)認定メディカルスクール146校のうち少なくとも1校に提出した2,179,483件の出願データを調査した。アウトカムは出願受理であった。主な指標は、志願者のCC出席率(なし、低い[大学の授業時間の0%~19%以上]、高い[20%以上])、および3つのメディカルスクール特性:地理的地域、私立 versus 公立、およびCCコースワークに関するアドミッションポリシーであった。マルチレベル・ロジスティック回帰モデルにより、CC出席率と出願受理の可能性との関連を推定し、この関連が学校特性によってどのように調整されるかを推定した。

結果:申請者のうち、23.8%(29,704/124,862)はCCへの出席率が低く、10.3%(12,819/124,862)はCCへの出席率が高かった。回帰の結果、CCへの出席がない場合に比べ、CCへの出席が低い(調整オッズ比[AOR]=0.96;95%信頼区間[CI]、0.94-0.97)、および高い(AOR=0.78;95%CI、0.76-0.81)出願者は、3つの学校特性を含めると、合格のオッズが有意に低下した。3つのメディカルスクール特性はそれぞれ、出願者のCC出席率と出願受理の可能性との関連を有意に緩和した。

結論:CC出席と医学部出願合格との間の負の関連は、メディカルスクールの特徴によって異なる。CCへの参加経路とCCへの参加に関連する潜在的なバイアスを理解することに焦点を当てた入試担当者のための専門的な能力開発は、全体的かつ公平な方法で多様な医学生集団を惹きつけ、選抜するという観点から有益であろう。