医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Best practices for interviewing applicants for medical school admissions: a systematic review (Perspect Med Educ 2022)

Lin JC, Lokhande A, Margo CE, Greenberg PB. Best practices for interviewing applicants for medical school admissions: a systematic review. Perspect Med Educ. 2022 Sep 22. Epub ahead of print.

背景:面接は、メディカルスクール、レジデンシー、フェローシップの志願者を選抜するために一般的に用いられている。しかし、面接の手法は、受容性、実現可能性、信頼性、妥当性において様々である。このシステマティックレビューでは、メディカルスクール入学に最適な志願者を選択するための様々な面接手法の有効性を調査し、面接のベストプラクティスを実践するためのロジックモデルを構築した。

方法:発足から2021年2月1日までのメディカルスクールにおける面接に関連する比較研究を5つの電子文献データベースで検索した。包含基準は、メディカルスクールにおける選抜面接の異なる実施方法を対照試験デザインで比較した英語の出版物であった。一般的な研究特性、測定方法、アウトカムをレビューした。品質評価は、Medical Education Research Study Quality Instrument(MERSQI)およびOxford Risk of Bias Scaleを用いて実施された。これらの知見に基づき、内容分析を用いてロジックモデルを構築した。

結果:13件の研究が含まれた。The multiple mini-interview (MMI)は信頼性が高く、偏りがなく、臨床的・学問的成果を予測できた。仮想MMIは信頼性を高め、コストを削減した。非構造化面接では、面接官を学業成績で盲検化することにより、高得点者へのバイアスを軽減することができ、学生と教員の面接官は応募者を同様に評価した。応募者は、非構造化面接よりも構造化面接を好んだ。研究の質はMERSQIで平均以上、バイアスのリスクはオックスフォード・スケールで高、研究間の異質性はかなりあった。

結論:メディカルスクール入学志願者の面接に関する質の高い研究はほとんどなかった。MMIは信頼性の高い面接方法を提供するようである。ロジックモデルは、エビデンスに基づく入試面接を実施するための概念的な枠組みを提供することができる。