医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

A "Red Flag" system adds value to medical school admissions interviews (Med Teach 2023)

Ng HY, Anderson J, Marson L, Hope D. A "Red Flag" system adds value to medical school admissions interviews. Med Teach. 2023 Jul 7:1-6. Epub ahead of print.

背景:医学を学ぶ候補者を選抜する際には、非認知的特性を考慮すべきである。しかし、これらの特性を評価することは依然として困難である。我々は、望ましくない非認知的行動(「レッドフラッグ」)を測定することが、医学部入試システムに付加価値を与えるかどうかを調査した。レッドフラッグには、無礼、他人の貢献を無視する、無礼な振る舞い、コミュニケーション不足などが含まれた。

方法:英国のメディカルスクール志願者648名を対象に、非認知的特性をテストする入試面接を行い、面接スコアとレッドフラッグ頻度との関連を測定した。線形回帰モデルと多項回帰モデルを検証し、関連が線形か非線形かを評価した。

結果:合計1126件のRed Flagsが観察された。レッドフラッグは低得点者に集中していたが、面接スコアがthe highest- and second-highest decilesの候補者にもレッドフラッグが見られた(それぞれ6名と22名)。多項回帰モデルでは、高得点の候補者ほどレッドフラッグの数が少なかったが、その関連性は直線的ではなかった(F(3644) = 159.8, p = 0.001, 調整後R2 = 0.42)。

結論:面接スコアとレッドフラッグの頻度との間の非線形の関連は、望ましい非認知的属性を持つ候補者の中にも、望ましくない、あるいは排除的な非認知的属性を示す者がいることを示している。レッドフラッグ行動を記録することは、そのような候補者がメディカルスクールへの入学を許可される可能性を低下させる。