医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Effects of candidates' demographics and evaluation of the virtual Multiple Mini Interview (vMMI) as a tool for selection into paediatric training in Queensland (Med Teach 2023)

Sabesan V, Young L, Carlisle K, Vangaveti V, Vu T, Van Erp A, Kapur N. Effects of candidates' demographics and evaluation of the virtual Multiple Mini Interview (vMMI) as a tool for selection into paediatric training in Queensland. Med Teach. 2023 Apr 5:1-7. Epub ahead of print.

背景:クイーンズランド基礎小児科トレーニングネットワーク(QBPTN)は、クイーンズランド州の小児科トレーニングに参加する候補者の選考に責任を負っている。COVID-19パンデミックにより、面接はvMMI(virtual Multiple-Mini-Interviews)として「仮想」的に実施される必要があった。本研究の目的は、クイーンズランド州の小児科研修に応募する候補者の人口統計学的特徴を説明し、vMMI選考ツールに対する彼らの見解と経験を探ることである。

方法:受験者の人口統計学的特徴およびvMMIの結果を収集し、混合法のアプローチで分析した。質的な要素は、同意を得た候補者との7回の半構造化面接で構成された。

結果:候補者のうち71名がvMMIに参加し、41名がトレーニングポジションを提供された。選考の各段階における候補者の人口統計学的特徴は、ほぼ同じであった。vMMIスコアの平均値は、モディファイドモナッシュモデル1(MMM1)ロケーションの候補者とその他の候補者の間で統計的な差はなかった[平均(SD):それぞれ43.5(5.1)対41.7(6.7)、p = 0.26].しかし、MMM2以上の候補者では、トレーニングポジションを提供された場合とされなかった場合で、統計的に有意な差(p値0.03)があった。半構造化インタビューの分析から、候補者のvMMIの体験は、使用する技術の管理の質に影響されることが示唆された。柔軟性、利便性、ストレスの軽減は、候補者がvMMIを受け入れることに影響を与えた主な要因であった。vMMIのプロセスに関する認識は、ラポールを築き、面接官とのコミュニケーションを円滑にする必要性に焦点が当てられていた。

結論:vMMIは、対面式(FTF)MMIに代わる有効な手段である。vMMIの経験は、面接官のトレーニングを強化し、候補者の準備を十分に行い、予期せぬ技術的な問題に対処するためのコンティンジェンシープランを用意することで改善することができる。オーストラリア政府の優先順位を考慮すると、MMM >1ロケーションの候補者のvMMI結果に及ぼす候補者の地理的位置の影響は、さらに検討される必要がある。