医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Changes in French family medicine residents' perspectives about patient partners' participation in teaching: A qualitative study in co-facilitated practice exchange groups (Med Teach 2023)

Guary J, Hébert P, Maury A, Le Ridant M, Renaut P, Odent S, Fiquet L, Allory E. Changes in French family medicine residents' perspectives about patient partners' participation in teaching: A qualitative study in co-facilitated practice exchange groups. Med Teach. 2023 Apr 19:1-8. Epub ahead of print.

背景:フランスでは、臨床研修において、患者パートナーによる指導法が徐々に発展している。家庭医療(FM)レジデントの研修では、患者パートナーによる共同進行のpractice exchange groups (PEG)が行われている。本研究では、Patient Partner in teachingのPEGへの参加について、FMレジデントがどのように考えているのか、また、それが時間の経過とともにどのように変化していくのかを探った。

方法:2020年、patient partners in teachingによる月1回のPEGの共同進行に基づく5ヶ月間の介入の前後に、FMレジデント26名を対象に質的フォーカスグループを実施した。BraunとClarkeのアプローチに従って、フォーカスグループインタビューの反射的なテーマ分析を行った。

結果:FMレジデントは、patient partners in teachingのファシリテーションの役割を支持し、そのスキルと能力の開発への貢献について高い期待を持っていた。FMレジデントは、患者パートナーに、個々の経験だけでなく、集合的な知識ももたらすことを期待した。医師間の医療グループ感の喪失など、FMレジデントが言及したいくつかの限界は、時間の経過とともに消えていったが、他の限界は残っており、PEG開始前にFMレジデントを対象とした教育的サポートが必要だった。

結論:本研究は、PEGの文脈で、FMレジデントが教育における患者パートナーを良好に受け入れていることを示すものである。導入前にFMレジデントがpatient partners in teachingの使命を認識するよう注意を払う必要がある。