医学教育研究者・総合診療医のブログ

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A survey of motivational interviewing training experiences among internal medicine residents (Patient Educ Couns 2023)

Chan CA, Windish DM. A survey of motivational interviewing training experiences among internal medicine residents. Patient Educ Couns. 2023 Apr 4;112:107738. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、レジデントの研修経験と自己申告による動機づけ面接(motivational interviewing; MI)スキルの適用を評価することである。

方法:2021年10月~2022年5月の内科および内科・小児科のレジデントを対象とした横断的な全国代表調査。レジデントは、MIスキルトレーニングの設定として、講義、模擬患者、ロールプレイ、グループエクササイズ、患者との出会いの直接観察、1日以上のコースと回答した。回答者は、患者との行動変容のための会話において、過去6ヶ月間に特定のMIスキルを使用した頻度を報告した。

結果:回答率は71.2%(202/281)であった。回答者は、メディカルスクール(67.7%)、レジデンシー(27.2%)、両方(22.7%)、または全く(23.5%)のいずれかでMIトレーニングを受けた。回答者は、正式な講義や情報交換(77.5%)、MIエクササイズ(77.5%)、実際の患者との出会いの直接観察(38.7%)、1日以上のワークショップ(8.5%)を通してMIトレーニングを受けたと報告した。ほとんどの回答者は、全くまたは時々しか、チェンジトークの発言を引き出したことがない(73.2%)、患者のサステイントークに反応したことがない(64.3%)、個人の現在の行動と望ましい行動との間の行動の不一致を開発したことがない(75%)。

結論:レジデントのMI教育には重大なトレーニングギャップが存在し、MIスキルの適用を低下させる可能性がある。行動変容は、患者の健康状態の多くの側面において極めて重要である。この知識の欠如は、将来の医師が患者を包括的にケアする能力に影響を与える可能性がある。