医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Development of patient versions of in Chinese mainland: A systematic survey of current practices and methods (Patient Educ Couns 2022)

Yan LJ, Li SA, Jin XJ, Yang D, Scott SE, Wang ZJ, Hu XY, Wang XQ, Hu JL, Liang SB, Liu JP. Development of patient versions of in Chinese mainland: A systematic survey of current practices and methods. Patient Educ Couns. 2022 Sep 16:S0738-3991(22)00430-X. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、中国本土における患者版ガイドライン(patient versions of guidelines; PVG)作成の基礎となる現在の実践と方法を検討することである。

方法:2010年1月から2022年2月の間に作成または公表されたPVGsを系統的に検索した。開発プロセスフレームワーク分析を行い、the Reporting Checklist for Public Versions of Guidelines (RIGHT-PVG)を用いてPVGsのコンプライアンスを評価した。

結果:16のPVG-ワーキングチームによって開発された26のPVGsが確認された。the Guidelines International Network(GIN)に従い、CPG-workingグループの情報源から提供された1つの臨床実践ガイドライン(CPG)を用いて翻訳されたPVGsは2つだけであった。いくつかのCPGやその他の情報源は、他のPVGチームによって統合され、1つのPVGに翻訳された。さらに、異なるPVGチームによって記述された様々な実践が、6つのステップに構造化されることを確認した。RIGHT-PVG17項目のうち、5項目はすべてのPVGsで完全に報告されていたが、2項目(「PVGの概要を提供する」「用語および略語のリストを提供する」)はどのPVGsでも報告されていなかった。

結論:中国本土で開発されたPVGsは比較的少数であった。PVGの作成には、1つのCPGだけでなく、複数のCPGや他の情報源に基づく包括的な方法論ガイダンスが必要である。