Baldwin CD, Lewis V, Thorndyke LE, Morahan PS, Gusic ME. Becoming by doing: How women in academic health sciences build a leadership identity through project experiences. Med Teach. 2022 Aug 1:1-7. doi: 10.1080/0142159X.2022.2102469. Epub ahead of print. PMID: 35914521.
背景：リーダーシップ開発プログラムでは、学習を活性化するために、しばしば組織的なプロジェクトが用いられる。我々は、ヘドウィグ・フォン・アメリンゲン大学医学部エグゼクティブ・リーダーシップ（ELAM®）プログラムに参加したある学術医療センターの女性シニアリーダーにおいて、プロジェクト作業がどのようにリーダーシップのアイデンティティ形成を形成したかを調査した。
方法：我々は、ELAMフェローにインタビューを行い、その記録の質的分析を行った。第一の分析は、プロジェクトがフェローと研究機関に及ぼす影響に焦点を当てたものである。リーダーシップ・アイデンティティの形成は、明確なパターンとして現れたため、この語りの内容は二次分析のために分離された。最終的なテーマとコードの割り当てについては、すべての著者が承認した。
結果：参加者は、リーダーシップ・アイデンティティの形成について、多次元的なプロセスを記述していた。テーマは、参加者の自己観とリーダー像、対人関係、価値観に基づく目標へのコミットメントを包含していた。これらの内的要因は、同僚や組織のリーダーとの相互作用、組織を超えた世界といった外的影響の根拠となった。
結論：我々は、リーダーシップ開発プログラム中に組織内プロジェクトを完了した学術医療分野の女性リーダーの視点から、リーダーシップ・アイデンティティの形成過程を検討した。その結果、プロジェクト活動という文脈で経験した内的・外的要因が、女性のリーダーシップ・アイデンティティ形成にどのような影響を及ぼすかが明らかになった。
