医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Social Support, Social Isolation, and Burnout: Cross-Sectional Study of U.S. Residents Exploring Associations With Individual, Interpersonal, Program, and Work-Related Factors (Acad Med 2022)

Leep Hunderfund AN, West CP, Rackley SJ, Dozois EJ, Moeschler SM, Stelling BEV, Winters RC, Satele DV, Dyrbye LN. Social Support, Social Isolation, and Burnout: Cross-Sectional Study of U.S. Residents Exploring Associations With Individual, Interpersonal, Program, and Work-Related Factors. Acad Med. 2022 Apr 20. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、米国のレジデントおよびフェローの大規模集団において、社会的支援および社会的孤立とバーンアウト、プログラム満足度、組織満足度との関連を調べ、社会的支援および社会的孤立の相関を明らかにすることである。

方法:Mayo Clinicの拠点で卒後医学教育プログラムに在籍するすべてのレジデントとフェローを対象に、2019年2月に調査を実施した。調査項目は、社会的支援(感情的および有形)、社会的孤立、バーンアウト、プログラム満足度、および組織満足度を測定した。社会的支援に関連する可能性のある因子を(調査、施設の管理記録、プログラムコーディネーターおよび/またはプログラムディレクターとの面接を通じて)収集し、個人、対人、プログラム、または業務関連因子(勤務時間、呼び出しの負担、elective time、調査実施前に使用した休暇日、必須留守ローテーションなど)として分類した。多変量回帰分析を行い、変数間の関係を検討した。

結果:調査対象のレジデント1,146名のうち、58施設から762名(66%)が回答した。調整後モデルでは、感情的支援と具体的支援が高いほど、バーンアウトのオッズは低く、プログラムおよび組織の満足度のオッズは高かった。一方、社会的孤立スコアが高いほど、バーンアウトのオッズは高く、プログラムおよび組織の満足度のオッズは低かった。社会的支援および/または社会的孤立の独立した予測因子には、年齢、性別、関係の有無、親の有無、卒後年、施設、プログラムリーダーシップチームの評価、教員の関係および教員の専門的行動の評価、自律性への満足、調査実施前の休暇日数などがあった。

結論:本研究は、社会的支援と社会的孤立が、レジデントとフェローのバーンアウトと満足度に強く関連していることを実証している。個人的・職業的関係、自律性への満足度、休暇日数は、社会的支援や社会的孤立と独立して関連しているが、プログラムおよび仕事に関連するほとんどの要因は関連していない。これらの因子を標的とした社会的支援の介入が、well-beingを向上させ、研修に対する満足度を高めることができるかどうかを判断するために、さらなる研究が必要である。