Kuhn J, Mamede S, van den Berg P, Zwaan L, van Peet P, Bindels P, van Gog T. Learning deliberate reflection in medical diagnosis: does learning-by-teaching help? Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2022 Aug 1. Epub ahead of print.
背景:本研究は、2段階の実験である。学習段階では、56名のGPレジデントが2つの条件のいずれかにランダムに割り当てられた。(1)意図的な省察の例を学習し、その手順をビデオで架空の同僚に説明する(2)省察なしで症例を解決する(対照)のいずれかである。1週間から3週間後のテスト段階では、参加者全員が声に出して考えながら新しい症例を診断した。
方法:本研究は、2段階の実験である。学習段階では、56名のGPレジデントが2つの条件のいずれかにランダムに割り当てられた。(1)意図的な省察の例を学習し、その手順をビデオで架空の同僚に説明する(2)省察なしで症例を解決する(対照)のいずれかである。1週間から3週間後のテスト段階では、参加者全員が声に出して考えながら新しい症例を診断した。
結果:テスト段階の分析では、いずれの結果指標においても条件間の有意差は認められなかった(診断精度、p=0.263、診断時間、p=0.598、精神的努力評価、p=0.544、自信評価、p=0.710、矛盾単位の割合(すなわち意図的省察の尺度)、p=0.544)。他の領域で得られたLearning-by-teachingの知見とは対照的に、意図的な省察を架空の同僚に教えても、将来の症例を診断する際の内省的推論が増加することはなかった。
結論:今後の研究で取り上げられる可能性のある説明としては、実験条件のレジデントがテスト段階で学習した意図的な省察の手順を適用しなかったか、対照条件のレジデントも省察を行ったかのどちらかである。