医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Challenges in the transition from resident to attending physician in general internal medicine: a multicenter qualitative study (BMC Med Educ 2022)

Roten C, Baumgartner C, Mosimann S, Martin Y, Donzé J, Nohl F, Kraehenmann S, Monti M, Perrig M, Berendonk C. Challenges in the transition from resident to attending physician in general internal medicine: a multicenter qualitative study. BMC Med Educ. 2022;22:336.

背景:general internal medicine(GIM)のアテンディングは、複雑な疾患や複数の疾患を持つ患者に対して包括的なケアを保証する。他の診療科のアテンディングは、レジデントからアテンディングへの移行が負担やストレスになることをしばしば報告する。我々は、GIMの新任アテンディングが直面する特有の課題を明らかにし、レジデントがこれらの課題に対応するためのより良い準備をするための方策を見出すことを目的とした。

方法:我々は、フォーカスグループディスカッションと半構造化インタビューを通じて、GIMの35人のレジデント、アテンディング、部門長の認識を調査した。データをテーマ分析した。

結果:その結果、4つの重要な課題が明らかになった。1)集学的環境において、患者を中心とした全体的な視点を取り入れること、2)不確実な状況下での意思決定、3)患者の安全性とレジデントの学習環境を促進する必要性のバランスをとること、4)リーダーの役割を担い、医療専門家からなる専門家チームを指揮すること、であった。新任のアテンディングは、新しい役割に適応するために豊富な実務経験を必要とする。ほとんどの新任アテンディングは、移行期間中に定期的、構造的、専門的なコーチングを受けなかったが、受けた者は非常に役に立ったと考えている。

結論:GIMの新任アテンディングは、部分的にはGIMの分野に特有の多くの重要な課題に直面している。今後、臨床指導医がレジデント期間中に複雑化する一連の仕事を意識的に割り当てることと同様に、メンターを利用できることが、レジデントからアテンディングへの移行を促進するかどうかを調査することが必要である。